1歳ごろになると、遊び方がどんどん大胆になってきますよね。
我が家では、とにかくおもちゃ箱から引っ張り出してはポイポイ投げる日々。
最初は笑って見ていたけれど、保育園に行くようになると、
「友達に投げないかな」「先生に迷惑かけないかな」と少し不安も出てきました。
🧠 なぜ1歳はおもちゃを投げてしまうのか?【教育的視点】
おもちゃを投げる行動は、1歳の発達段階ではごく自然なもの。
「困った行動」ではなく、“学び”の一部なんです。
① 投げる=手と目の発達を確かめている
掴む・離す・落とす・投げるなどの動きは、手の細かいコントロールを育てる大事な練習です。
投げることで、自分の手の力加減や距離感を試しています。
② 「投げたらどうなる?」を学ぶ因果関係の実験
投げると「音がする」「転がる」「パパが反応する」など、結果が返ってくる。
これは「原因と結果」を理解する初めてのサイエンス体験です。
③ 言葉の代わりの感情表現
まだ言葉が少ない時期は、感情を行動で表すことが多いもの。
「うまくいかない」「イヤだ」「見てほしい」――そんな気持ちが投げる形で表れます。
🪵 積み木で“そっと置く”練習をスタート
そこで始めたのが「積み木をそっと置く」練習。
まずは僕がお手本を見せて、「しー」と効果音をつけながらゆっくり置く。
それを真似して“そーっと”置けた時には、少し大げさに褒めてあげました。
さらに、プラスチックのコップなど、立てて置かないと転がってしまうものも活用。
「倒れないように置く」ことで、自然と力加減を学んでいきました。
👶 成長の変化:1歳1ヶ月で積めた!
1歳1ヶ月のころ、ついに積み木を上に“そっと”置けるようになりました。
1歳2ヶ月になると、さらにもう一段積めるように。
このときの「そーっと…」という手つきが、見ていてたまらなくかわいいんです。
もちろん、まだ気に入らないと投げてしまうこともあります。
でも、それも「感情の発達の表れ」だと思って、見守るようにしています。
パパの関わり方ポイント
投げた時は「そうしたかったんだね」と気持ちを受け止める
- 投げる=叱るではなく「置く」遊びに変える
- お手本を見せながら「しー」「そっと」などの言葉を添える
- 転がるもの・積むものなど“ゆっくり置く”が必要なおもちゃを活用
- 感情表現を言葉にしてあげる(「悔しかったね」「もう一回やってみよう」)
- 危険のない範囲で投げてもOKな空間をつくる
🏁 まとめ:遊びながら“優しい手”を育てよう
投げることも、置くことも、どちらも発達の一部。
「ダメ!」ではなく「こうすると上手にできるね」と伝えていくことで、
少しずつ“手のコントロール”と“気持ちのコントロール”が育っていきます。
焦らず、遊びながら。
そんな関わりの積み重ねが、「やってみたい」という力を育てていくのだと思います。
