僕はこの本を生後10ヶ月で買いました。
正直「まだ早いかな?」とも思ったけれど、自分が小さい頃に遊んだ思い出の本でもあって、絵本は長く置いておけるから興味を持つタイミングで渡せばいいなと。
結果的に買って大正解でした。
まず一言でいうと、へんしんトンネルは「リズムで言葉を遊ぶ絵本」です。
物語が淡々と進むタイプではなく、同じ単語を繰り返してリズムに乗せながら変化をつけていく構成。
たとえば「かっぱ → ぱかっ(変身して馬に)」みたいに言葉が変わるたびに子どもは反応します。
我が家の体験(導入〜反応の流れ)
- 購入時:生後10ヶ月。買うのは早いかもと思ったが、長く遊べるだろうと判断。
- 最初の反応:絵がはっきりしていて視認性が良く、じっと見る時間が増えました。
- 読み聞かせの途中:作者の注意書きに「遊ぶにはコツがいる」とあって心配したけど、実際は意外と簡単。大人がリズムをつけて繰り返すだけで、子どもは勝手に乗ってきます。
- 身体の反応:リズムに合わせてぴょんぴょん跳ねたり、声を出して反応することが増えました。
結果:語彙が増えそうな手応えと、親子でのスキンシップの時間が増えたのが嬉しい。
音楽が大好きな子になり、CMの歌でもリズムに乗っている。
本の特徴(読み聞かせで使いやすいポイント)
- 絵が大きくはっきりしているので、0歳後半〜1歳でも見やすい。
- 同じ単語の反復と変化によって、赤ちゃんの注意を引き続けられる。
- 「仕掛け」や表現の変化を親が演出しやすい(声色や動きをつけやすい)。
- 読みながら触れ合える構成で、ただ読むだけでなく身体的なやり取りが発生する。
読み聞かせで得られる発達・教育的メリット(ポイント解説)
以下は科学的根拠を断定するつもりはありませんが、教育現場や発達心理学でよく言われるポイントを踏まえた“期待できる効果”です。実際に我が家でも変化が観察できました。
1) 音声・リズムによる「音韻認識」の土台づくり
同じ語を繰り返したり、語を変形させるリズム遊びは、赤ちゃんの音に対する感度(音韻認識)を高めます。将来的なことばや読み書きの基礎にもつながる土台です。
2) 語彙のきっかけ作り(ラベリング効果)
写真や絵と一緒に言葉を繰り返すことで「これ=この単語」という結びつきが起きやすくなります。うちの子が犬(ワンワン)や車(ブーブー)に反応して語彙が増えてきたのはその典型例です。
3) 情動と結びついた学び(情緒の安定)
歌やリズムに合わせたスキンシップは、安心感や親子の信頼感を高めます。「一緒に楽しむ」体験は学びへのポジティブな態度を育てます。
4) 身体リズムと自己調整(運動・注意力)
リズムに合わせて身体を動かすことで、動きと音を同期させる練習になります。これは注意の切り替えや運動の制御にも良い影響を与えることが期待されます。
5) 模倣と想像力の育成
「かっぱ→ぱかっ」と変化させる遊びは、子どもが音や動きを模倣しようとするきっかけになります。模倣は学習の基本で、想像力の芽を育てます。
実践:パパがやってみた読み聞かせのコツ(短時間で効果的)
- リラックスした声でリズムをつける
速すぎず遅すぎず、子どもが身体で追えるテンポを意識する。 - ジェスチャーをつける
単語が「変身」する箇所で手を叩く、ジャンプするなど身体表現を入れると反応が増える。 - 短時間を何回かに分ける
長時間読もうとせず、1回は1〜2分のリズム遊びで十分。繰り返しが肝心。 - 子どもの反応を観察して軌道修正
興味が切れてきたらページを飛ばしたり、次の遊びに切り替える。無理強いはNG。 - 日常と結びつける
車や犬を見かけたら「本の〜だね」と声をかけて実物とリンクさせる。
ママとの読み聞かせの違い
同じ絵本でも、ママが読むと落ち着いたリズムで安心感を与えている。自分が読むと、大きな声やジェスチャーでテンション高めになる。その違いがあるからか、子どもも「ママのとき」「パパのとき」で違う反応を見せてくれて、二重に楽しんでいるように見えます。
父親目線で感じた教育的メリット
「言葉遊びで笑っているだけ」に見えるけど、繰り返しのリズムが子どもの語彙を自然と増やしているんだと実感しました。単語の変化に合わせて体を動かしたり、声を真似したりする姿を見て、「ただ遊んでいるだけで言葉と身体の両方が育っているんだな」と気づけたのは父親として大きな発見です。
メリット・デメリット(パパ目線での率直な感想)
メリット
- リズム遊びなのでパパでも読みやすく、テンポを合わせるだけで盛り上がる。
- 絵がはっきりして見やすいから赤ちゃんの集中時間を引き出せる。
- 語彙や身体反応が育つきっかけになる。
- 読みながら触れ合えるため、親子のスキンシップタイムにぴったり。
デメリット
- 「物語が好き」な子には物足りない可能性あり(ストーリー性は薄め)。
- 読み方によっては子どもが飽きる(テンポや演出の工夫が必要)。
- 短時間の刺激で終わるので、継続して遊ぶ仕組みが必要。
こんな家庭におすすめ
- リズム遊びや体を動かす読み聞かせを試したいパパママ
- 0歳後半〜1歳の赤ちゃんがいる家庭(視認性の高い絵がウケます)
- 日常に短時間の学びを取り入れたい人(忙しくても続けやすい)
- 祖父母からプレゼントされやすい“遊べる絵本”を探している人
まとめ(Eduパパの一言)
「へんしんトンネル」は、思ったよりも簡単に、そして効果的に子どもの反応を引き出してくれます。
僕が“まだ早いかな?”と思いつつ買って良かったのは、長く使える点と、読み聞かせ中に親子の遊びが自然に発生したこと。
リズムで言葉を遊ぶことで、語彙の芽や身体のリズム感が育っていく手応えを感じています。
まずは1日数分、リズムを楽しむだけでOK。パパでも気軽にできるので、気になったらぜひ試してみてください。
