はじめに|パパの声が、子どもの言葉を育てる
「うちの子、まだあまり言葉を話さない…」
そんな悩みを持つパパやママは多いと思います。
でも、実は“パパの声かけ”が、子どもの言葉の発達に大きく関係していることを知っていますか?
最近の研究では、父親の声や話しかけ方が、赤ちゃんの聴覚刺激・模倣能力・社会性の発達に良い影響を与えるとわかっています。
Eduパパとしても、寝かしつけやおむつ替えのときにちょっとした声かけを意識するだけで、子どもの反応が変わるのを実感しました。
この記事では、パパが日常の中でできる「声かけ習慣」と、それがどう言葉の発達につながるのかを紹介します。
なぜ「パパの声」で言葉が育つのか?
パパの声は、ママの声よりも低く・リズムの変化が大きいのが特徴です。
赤ちゃんにとってその違いは“新しい音の世界”。聴覚を刺激し、言葉を理解する力(音韻認識)を発達させます。
さらに、厚生労働省が発表している乳幼児発達支援の調査でも、
「親との会話や声かけの時間が多いほど、言葉の理解・発話数が多い傾向にある」
と示されています。
つまり、難しい教育的トレーニングをしなくても、
パパが日常の中で声をかけること自体が“発達支援”になるんです。
日常でできる!パパの声かけ習慣4選
① 実況中継する
「おむつ替えるよー」「お風呂あったかいね」「パパ、コーヒーのむよー」
このように“今していることを言葉にする”だけでも、子どもは動作と言葉を結びつけて理解していきます。
言葉の意味がわからなくても、音やリズムで“言語の流れ”を感じ取っているのです。
② 擬音・リズムを使って遊ぶ
赤ちゃんはリズミカルな音が大好き。
「ブーン」「パチパチ」「ゴロンゴロン」などの擬音語を使うことで、聴覚が刺激され、音の模倣力が高まります。
遊びながら「音の形」を学べるのがこの方法のポイントです。
③ 絵本の読み聞かせを“声色”で変える
物語の登場人物によって声を変えるだけでも、子どもは言葉の違いに耳を傾けます。
絵本を読み聞かせる際に感情を込めて読むのも方法の一つです。
感情を込めることが難しい場合は、たとえば『へんしんトンネル』のようなリズム絵本を使います。
「かっぱ→ぱかっ」のように音の変化を楽しむことが、自然と音韻の理解につながります。
(→関連記事:『へんしんトンネル』レビュー)
④ クーイング(赤ちゃん言葉)を返す
「アー」「ウー」といった赤ちゃんの声に対して、「うんうん、アーだね」と返してあげましょう。
これは「ターンテイキング(会話の順番)」の練習になります。
この積み重ねが“対話の基本”を育てるんです。
Eduパパの実践体験談|声かけを続けて気づいた変化
寝かしつけのとき、よく鼻歌を歌っていました。
ある日、子どもが眠りにつく前に「んー、んー」と同じリズムでまねをしてきたんです。
まさに“音の模倣”が始まった瞬間でした。
また、お風呂に行くときには「ちゃぷちゃぷ」、ご飯は「まんま」と繰り返していると
1歳前には「ちゃぷちゃぷ」「まんま」と言ってそれぞれ方向を指差しをするようになりました。
パパの言葉を聞いて、ちゃんと“音のパターン”を記憶していたんだと思います。
何気ない日常でも、積み重ねることで確実に“言葉の芽”が育っていくのを感じました。
言葉の発達が育む「心の成長」
言葉が増えることで得られるのは、単なる語彙力ではありません。
実は、心の発達にも深く関係しています。
- 「これイヤ」「もう一回」と言えるようになる
→ 感情を表現できるようになり、イヤイヤ期の衝突が減るといわれています。 - 「パパ見て」「ママ見て」の声に反応を続ける → 共感や承認を求める心が育つ
言葉の発達は、思考力・感情理解・社会性の基盤。
つまり、パパの声かけは“脳と心の両方を育てる教育”なんです。
パパにおすすめの「言葉を育てる遊び」3選
| 遊び | やり方 | 育つ力 |
|---|---|---|
| 指差しごっこ | 「これなーに?」と聞いて指をさす | 認知・注意・語彙理解 |
| 名前呼びゲーム | 「パパどこ?」「ママどこ?」と遊ぶ | 記憶・人物認識 |
| 音まね遊び | 「ワンワン」「ブーブー」「ドンドン」 | 模倣・聴覚発達 |
どれも“今すぐできる遊び”ばかり。
声をかけながら一緒に遊ぶだけで、子どもの脳は確実に刺激を受けます。
まとめ|パパの声が、子どもの未来をつくる
言葉の発達を伸ばすコツは、特別な教育ではなく“毎日の積み重ね”。
話しかける、まねっこする、笑い合う――それが一番の発達支援になります。
そして、パパの声にはママとは違う魅力があります。
リズム・トーン・テンポが異なることで、赤ちゃんに“多様な音の刺激”を与えることができる。
それが、子どもの世界を広げ、言葉の土台を育てます。
👨👧 Eduパパからひとこと
「言葉を教える」のではなく、「言葉を楽しむ時間をつくる」。
その意識が、子どもの発達をいちばん豊かにします。
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