仕事も育児も手を抜きたくない——そんな想いを持つパパは多いでしょう。
でも実際には、仕事でクタクタになって帰ってきたあとも、家事や寝かしつけが待っています。
私自身も、初めての子育てで「家族のために」と頑張るうちに、いつの間にか自分を追い込んでしまっていました。
この記事では、そんな経験から見えてきた「キャリアをあきらめずに育児に関わるための思考と戦略」を5つの視点で紹介します。
1. キャリアを「線」ではなく「面」でとらえる
多くの人はキャリアを「一直線に積み上げるもの」と考えがちです。
しかし、育児はその“線”の延長ではなく、「面」を広げる経験でもあります。
たとえば、
- 子どもの気持ちを汲み取ることで傾聴力が磨かれる
- 限られた時間で効率的に動くことでタイムマネジメント力が上がる
- 小さなトラブルを日々解決する中で課題解決力が鍛えられる
育児はキャリアにマイナスではなく、キャリアをより立体的にしてくれる要素なのです。
2. “完璧な父親像”を手放す
「仕事も家事も育児も全部やる」——そう思うほど、自分を追い詰めてしまいます。
完璧を目指すよりも、仕組みを整えることが大切です。
- 家電(食洗機・乾燥機など)で家事を自動化
- 妻や家族とタスクを共有し、“見える化”
- 苦手なことは「任せる勇気」を持つ
「自分がやる」ではなく、「どう仕組み化するか」を考えることで、家庭にも心にも余白が生まれます。
3. 会社への向き合い方を変える
「育児=会社に迷惑をかける」と思い込む必要はありません。
むしろ、計画的な調整と報告ができることは信頼につながります。
- 妊娠報告の段階で早めに相談
- 「この時期はリモート」「この期間は時短」など具体的に提案
- チームで共有し、安心して任せてもらえる仕組みをつくる
家庭を大切にする姿勢は、責任感のある社員としてプラスに評価されることもあります。
4. 時間を「削る」より「選ぶ」
時間は限られています。
だからこそ、「削る」よりも「選ぶ」意識が大切です。
- 仕事の後の30分は“スマホオフ”で子どもと過ごす
- 朝の10分を“会話の時間”にする
- 土日のどちらかは“ノープランデー”をつくる
たった数十分でも、親子の濃度が高い時間は確実に記憶に残ります。
5. 夫婦でキャリアをシェアする
「どちらが主」「どちらが補助」ではなく、二人で家庭をデザインする意識を持つこと。
お互いのキャリアも、生活リズムも、価値観もアップデートしていく必要があります。
おすすめは、月1回の家庭ミーティング。
- 生活の中で困っていること
- 次の1ヶ月の目標(家・仕事・育児)
- 感謝の一言
を共有するだけで、夫婦関係もずっと健やかに続きます。
まとめ
育児は「自己犠牲」ではなく、「自己成長のチャンス」。
キャリアを守るには、まず自分の心を守ることが大切です。
子どもにとって、
「仕事も家庭も大切にしている親の背中」
こそが最高の教育です。
小さな選択の積み重ねが、家族の幸せとキャリアの両立をつくります。
